
体鳴楽器に分類される打楽器のひとつ。一般にマラカスと呼ぶが、これは「マラカ」の複数形である。 手に乗るほどの大きさの柄の付いた中空の球の中に、小さな玉を入れ、これを振って音を出す。普通は音の違うものを2個用意し、両手に持ってそれぞれ鳴らす。鳴らすときに、ひとつだけ「シャッ」と音を出すためには、楽器を振り回すことなく、まず楽器を軽く持ち、急激に楽器の球の半径ほど下げて、強く柄を握るようにする。また円を描くように振り回す事で、連続的なノイズが得られる。主にマンボやサルサなど、スペイン語圏のラテン音楽で使われる。なお、よく誤解されるがポルトガル語圏であるブラジルのサンバではほとんど使用されない。元来は、ヤシ科のマラカの実を乾燥させて作るが、現在では木製が多い。また合成樹脂製のものがあり、音質は劣るが安価であるためカラオケ店などによく置いてある。現代音楽の打楽器アンサンブルでティンパニやコンガなどの膜質打楽器をマラカスで打撃するという奏法があるが、鼓面を止めているクランプに誤ってマラカスを打ち付けると木製のものでは割れてしまう危険が高いため、合成樹脂製のマラカスで代用する場合も見られる。